旗を立てる男

歴史を「ざっくり」と、
「流れ」だけ理解するというコンセプトでお送りしています。
お話しする内容は、物語の土台を作るのが目的です。
歴史の真理(そんなものが存在するのか、はた疑問ですが)
をお話しするわけでは無く、
「歴史の一つの楽しみ方」という認識でお読み下されば幸いです。

さて前回で、鎌倉時代の終わりまで歴史の旅が終わりました。
今回は、これまでの歴史を振り返って
「歴史の流れ」の共通点を見つけてみましょう。

<ここまでで確認された“史観フラグ”のまとめ>

(1)天皇のお友達が次の世代のヒーロー
→ 飛鳥時代末「天皇+仏教」 坊さんフラグ
→ 奈良時代末「天皇+貴族」 貴族フラグ
(政権に関係無い坊さん含む)
→ 平安時代末「天皇+武士」 武士フラグ

(2)天皇×武士の連合軍
→(1)により「結果、武士の増長が始まる」フラグ。
なんだかんだ天皇とは決別する。
(保元の乱の平清盛 → 源頼朝が平家を倒し武家社会に)
*平家は武家政権というより、
戦の報償で「貴族」になってしまいました。

(3)天皇と仲が良い武士が二人
→「武士といえば?決闘だ!」フラグ。二人が争う。
(保元の乱 → 平治の乱 の流れと同じ)

ここまでの時代「政変の際に天皇と仲良しの立場」
であれば次の時代に必ず出世します。
その後、増長して「次の時代の人間に同じ様に立場を奪われる」
という流れです。
そして、武士(もののふ)は武士らしく拳で(剣で?)
語り合うのが定めらしいです。
「武士」という職業の人が複数集まったら、
結局ケンカになって誰が一番か決めたがると思っておいて下さい。

この力学は中世の特色です。
誰か一人になるまで男気じゃんけんが続くわけですね。

この様に、歴史の流れの中に存在する
共通項目を探していくと物語の筋が紐解き易くなるはずです。
これは「勉強法」というよりむしろ、
楽しみ方なのかも分かりません。
「楽問」の精神を持って様々な事象に
思いを馳せていく一つのヒントになっていれば幸いです。

それでは今日も良い1日を!

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