インスタントラーメンを食べる男の子

こんにちは。
今回は、亜鉛が不足する原因について紐解いていきます。

亜鉛不足の主な原因として、
・亜鉛の含有量の少ない「加工食品」の増加
・亜鉛を体外へ追い出す食品添加物リン酸塩
(ポリリン酸、フィチン酸)の摂取量の増加による亜鉛の吸収阻害
があります。

【精製・加工された食品には亜鉛が含まれていません】
インスタントのラーメンやスナック菓子、
パンなどの簡易的に摂取できる食品の主成分は
精製された小麦粉のため、そもそも亜鉛が含まれていません。
全粒粉パン、玄米や麦芽米、根菜類などを織り交ぜたもの
を混ぜることが望まれます。
白米も精製されているため、胚芽米などのように
「荒い精製度のもの」がよいでしょう。

【食品添加物リン酸塩は亜鉛の吸収を邪魔します】
ポリリン酸、フィチン酸などの食品添加物リン酸塩は、
亜鉛の吸収を阻害し、体外へ追い出してしまいます。
これらの添加物は、パンや小麦、
インスタントラーメンなどに大量に含まれています。

【ストレス解消に亜鉛が消費されます】
精神的にストレスがかかると、
肝臓でストレスを感じにくくする
メタロチオネインという物質を生成して解消しようとします。
亜鉛が不足すると、結果として精神的な疲れが溜まってしまい、
うつ状態になったり、突発的な暴力衝動にかられてしまう
場合もあります。

【食物でも過剰摂取で亜鉛の吸収邪魔するものがあります】
食物繊維は、鉄・銅・亜鉛などのミネラルを
吸着して不足させてしまいます。
コーヒー、紅茶、緑茶の一番茶には亜鉛が多く含まれますが、
タンニンが亜鉛の吸収を阻害します。
カルシウムの過剰摂取も亜鉛の摂取を阻害します。

【お酒のアルコール分解に亜鉛が大量に消費されます】
アルコールを分解するアルコール脱水素酵素・
アルデヒド脱水素酵素を活性化するのに、亜鉛が消費されます。

【激しい運動や重労働で亜鉛は消費されます】
なにごともやり過ぎは禁物です。

【薬物による亜鉛の吸収阻害】
薬によっては亜鉛を吸収しにくくなる副作用があります。

現代社会における問題として、
両親が忙しくてコンビニ弁当やカップ麺やお菓子で
食事を済ませる子供が少なくないのが現状です。
家では一人で食事だし、たまにみんなで食卓を囲んでも
会話がないから適当に食べて残して部屋に引きこもる。
給食だけは仲のいい友達と話しながら食べることができるから、
唯一の楽しい食事時間である、なんて話もしばしば聞きます。

片付けができないから早く食事を終わらすように促したり、
子供の好き嫌いが多くてなかなか食べてくれないから、
好きなものだけを食べさせる、などの環境は子供の精神、
肉体的な発達を大きく阻害します。

いろんな食品をまんべんなく、ゆっくり噛んで食べる。
当たり前のことのように聞こえますが、
実は結構できていないことが多いようです。

次回は「亜鉛を効率よく摂取する方法」についてご紹介します。

それではみなさん、今日もよい食事を!

 

9つの誤解:間違いだらけの“子育て”