ピアノのレッスン風景

前回までは、
どういった先生を選べば良いかということに
重点を置いて話を進めていました。
では、どのようにして、
お子さんに合う先生をみつければ良いのでしょうか?

楽器店が経営している音楽教室を選ぶ場合も、
街の音楽教室を選ぶ場合も、
必ず体験レッスンを受けてください。

どんなに評判がよく実績のある先生でも、
一人の人間ですから合う、合わないがあります。
優秀な先生だからといっても、
お子さんと相性が悪かったら
ストレスを与える時間になってしまいます。

そして、もうひとつ。

他の生徒さんのレッスンを見学してみてください。
レッスンをしている側も、受けている側も、
その時間を楽しんでいるかが大切です。
ご自身のお子さんのレッスンを見ている時よりも
冷静に客観的に見る事が出来ます。

また、お子さん自身も、他の子が弾いている姿をみて、
感じることがあるかもしれません。
なにより、他の生徒さんを見ることによって、
その先生が作り上げている空気感が分かります。
教室全体の雰囲気が自分にとって
居心地の良い空間であるかも大切なポイントです。

これには、各々の教室の方針や、
他の生徒さんの同意も必要なので
必ず出来るわけではありませんが・・・・。

「もし合わなくてダメだったら、
また探して変えればいい。」
と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、
一回入ったお教室をやめて、
先生にご挨拶に行くというのは、
かなりの精神的負担になります。

例えお子さんが小さくて、
物事を深く理解出来ない時期だとしても、
子どもは敏感にその場の雰囲気を察知してしまいます。
親御さんにとっても、お子さんにとっても、
習い事がストレスの原因にならないために、
「なんとなく」ではなく、慎重に、
お教室、先生選びをしてください。

お稽古事は最初の選択が、
全てを決めてしまうことも多いです。

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