こんにちは。

突然ですが、

・親知らずが腫れる、あるいはうずく。
その結果として痛い。

・ほっぺたの内側の粘膜をよく噛む、
親知らずが生えてきて粘膜に当たって痛い。

そんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
今回は親知らずの抜歯の目安についてご説明します。

親知らずとは、
真ん中の歯から数えて
八番目の第三大臼歯(=智歯)のことを言います。
生えてくる頃には親元を離れている、
という意味で、親知らずと名付けられたと言われています。

親知らずがきちんとまっすぐ生える方は最近では稀で、
半分しか生えない方や、ずっと骨の中に埋まったままの方が
ほとんどです。
統計によると、3割くらいの方は1〜4本の親知らずが
生まれつきない「先天性欠損」だそうです。

では、抜くべき親知らずは
どのような状態の場合なのでしょうか。
上顎と下顎で2回に分けて解説していきます。

上顎第三大臼歯の場合
(1)噛む面がほっぺた側に著しく倒れ込んでいて、
下の歯と噛み合っておらず、むし歯になっている場合
(2)(1)とは逆に口蓋側(ベロのある側)
に著しく倒れ込んでいて、下の歯と噛み合っておらず、
むし歯になっている場合
(3)下の歯が生えていない、あるいは
抜いていて噛み合う歯がないために、
どんどん生えて来て隣の歯よりも高くなり、
食べものが挟まりやすい場合

まず(1)〜(3)で共通して言えることは、
「食べものが挟まりやすい」という点です。
ものが挟まりやすいのはどこの歯でも生じることですが、
問題は、一番奥の歯である故に、
フロスや歯ブラシが届きにくく
汚れが取りにくいという点です。

口の中は36度とあたたかく、
ジメジメしていて、細菌のエサとなる
タンパク質も豊富なので、
困ったことに細菌培養には
とても適した環境なのです。

そのため、むし歯や歯肉が腫れる歯肉炎、
その結果として歯を支えている骨が痩せていく
歯周病が進行してしまう可能性が高くなります。

上記の症状に心当たりがある方は、
歯科医院でご相談ください。

それではみなさん、今日もよい食事を!

9つの誤解:間違いだらけの“子育て”