指を指す男の子

今日も元気に「ざっくり歴史」をお送りしていきたいと思います。
前回で鎌倉時代が終わり、「史観フラグ」を確認しました。

平氏をやっつけた源氏が政権を握るのですが、源氏が築いた土台を、
頼朝の死後は奥さんの実家である北条氏が引き継ぎ、
政治をしてました。
前半は北条氏に納得のいかない天皇家と争いになる
「承久の乱」など、盤石の体制に至るまで少々時間は掛かりました。
その後、鎌倉時代の転換期となる「元寇」が起こります。

モンゴルに日本が脅かされる戦争ですね。
私は毎週「原稿」に脅かされています。

・・・。

はい。続きます。

当時、最強と謳われたモンゴル兵たちを、
「神風」によりモンゴルに追い返し、日本は救われます。
ハッピーエンド!と思われましたが、ここに一つ問題点が。

「元寇」は防衛戦だったんです。
そう。「元寇」でモンゴルを追い返したところまでは良いのですが、
戦った兵士たちに恩賞が与えられない。
御家人の借金を帳消しにする「徳政令」などの政策を打つも、
武士の不満は募るばかり。
そんな不満を利用して京都から後醍醐天皇と京都の有力武士たち
(足利尊氏・楠木正成・新田義貞ら)がタッグを組んで
北条氏をやっつけます!

ここから室町時代へ突入します。
室町時代を一言で表すと「混沌と新世代」です。
乱れて治まり、再び乱れ、を繰り返す激動の時代なので
掴み辛い学生も多い様ですね。
では、どんな時代なのか見ていきます。

まずは予告をもう一度見てみましょう。
これが「次回予告」でしたね!

(1)竜虎相打つ!足利VS楠木
(2)南北朝の動乱!足利VS後醍醐天皇
(3)足利義満!南北朝をまとめる! ほか

さぁ、どんな展開になるのか予想もつきませんが(笑)

その後の展開を確認していきます。

後醍醐天皇は北条氏をやっつけ、ご機嫌です。
まさに目の上のタンコブである武士がいなくなったわけですから、
天皇中心の政治体制に戻せると意気揚々。
「建武の新政」なんてカッコイイ名前の政治を
始めようとしちゃうわけです。

しかし、そうは問屋が卸さない。
「史観フラグ」はビンビンです。
天皇と仲良くなった権力者は次の時代のヒーローとなるのが
日本史の常でした。

今回、そこに名乗りを上げたのが足利尊氏。

尊氏「建武の新政?何それ?おいしいの?俺全然聞いてないけど」

となるわけです。
後醍醐天皇を慕って付き従っていた
楠木正成(くすのきまさしげ)も、
足利尊氏との和睦を天皇に促しますが、
後醍醐天皇は聞く耳を持ちません。
同じく天皇派の新田義貞にこう告げます。

後醍醐
「よしさん、まささん、やっておしまいなさい」

ここで足利尊氏と新田義貞・楠木正成がぶつかります(湊川の戦い)。

室町時代は足利家の時代でしたね。
当然、尊氏の勝利でこの戦いは終わります。
尊氏は激怒、後醍醐天皇を追い出し、
新しい天皇を擁立してそこで政治を開始します(北朝)。
後醍醐天皇は吉野(南の方)に逃れて、そこで政治をします(南朝)。

こうして北と南に分かれた時代を南北朝時代と呼びます。
2つの朝廷が割れて混沌とする時代です。

これを「2人とも仲良くしなさい」と統一したのは足利義満。
三代目の将軍です。足利家の全盛期です。

二つに割れた南北朝も義満おじさんの鶴の一声で和睦。
結果、これが騙し打ちに近い酷いものだったんですが、
字数の都合で割愛します。
興味が湧いた方いらっしゃいましたら、調べてみて下さい。
ご質問下されば、私の知る範囲で宜しければお答えしますし、
このメディアで一緒にライターをなさっている佐藤先生は
日本史の専門家ですので、興味深いお話をして下さると思います。

この話は、三種の神器を巡った政治紛争となっており、
皇室の権力の正統性を論じる上で重要なファクターとなっています。
その後、八代目になると政治に興味があまり無い将軍が即位します。
その分、文化的な側面は発展するのですが、
足利家の権力は衰退の一途を辿ります。

結果、義政の死後、跡取り争いで大きな戦争が起こります。

これが応仁の乱。
10年後に和睦により決着が着くのですが、この戦いで幕府は疲弊。
しかも、この頃から「戦争で勝てば権力者になれる」
という風潮が全国的に流行します。

「古い権力を殺して自分が台頭する」
という野心溢れる戦国大名が跋扈する時代に突入するわけですね!

ここから、戦国時代へ突入です。

室町時代
前半:南北朝時代(北→足利と南→後醍醐でケンカ中)
全盛期:三代将軍義満が南北朝統一
衰退期:八代将軍義政の死後、跡継ぎを巡って応仁の乱
(戦国大名の台頭)

下記が出てたら「鎌倉時代」っぽいと思って下さい。
(1)足利幕府
(2)足利尊氏、義満、義政、金閣、銀閣
(3)応仁の乱
(4)混沌とルーキー台頭の時代

次回は戦国時代から安土・桃山時代までを駆け抜けます。

それでは良い1日を!

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