コミュニケーションのこと。

とある、駅員さんの話です。

駅のホームには、混雑時、
アナウンスや誘導のために
駅員さんが立っています。

彼らが本職なのか、
補助要員のアルバイトなのかは
わかりません。

いずれにせよ、立っています。

ある駅員さんの横。

ホームの端っこでスマートフォンを
いじりながら歩いている人がいました。

その駅員さんの、目と鼻の先です。

そのとき、彼は、どうしたか。

正解は、ホーム全体に流れる
「マイク」を使って

「携帯電話を操作しながら歩くのは危険です。
ご遠慮くださいー。」

と言ったのです。

これ、どういうことでしょうか。

ちょっと紐解いてみましょう。

究極的に抽象化すれば、
本当は、マイクなど使わずに、
直接「危ないですよー!」と
伝えれば済んだことです。

でも、彼は敢えて、マイクを使った。

ここから読み取れること。

それは、彼が

「一対一のコミュニケーションを避けた」

ということです。

携帯を操作している彼に直接注意をすれば、

「あ?うるさいよ。」

と言われる恐れがあります。

でもマイクを伝えば、
「一対不特定多数」となり、
ほとんどの場合、文句は言われません。

つまり彼は、恐れたのです。

今日の記事、「タヌキよばわり事件」の
家庭科教師も、
きっと、生徒に文句を言われることを
恐れたのだと思います。

人それぞれに、怖いものはあります。

直接注意しようが、マイクで言おうが、
「どっちが良い」ということはありません。

人それぞれのやり方でいい。

でもね。

教育者が子どもと「対峙」することを
恐れるというのは、とても勿体ない。

教員たる彼ら彼女らが持っている
ポジティブな点を
「対峙」を恐れて発揮できるのか、
と思ってしまう。

子どもは、思っている以上に、
本当に、思っている以上に
大人のことをよく見ています。

仮に、その家庭科教師の子どもが
自分の親の立ち振る舞いを俯瞰して
いたとしたら。

どんな感情を持ち、
どんな行動パターンが醸成されたでしょうか。

想像を巡らせてしまいます。

今日も温かなコミュニケーション溢れる
素敵な1日となりますように!

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