ゆとり前、ゆとり後。

さて、今回からようやく本題です。

「草食系男子が増えた」というテーマに欠かせないのが、
「いつから増えたのか?」ということ。

草食系という言葉が使われ始めたのが
2006年10月の「日経ビジネス」オンライン版らしいので、
ここ7、8年で取り沙汰されるようになった言葉です。

これはちょうど、2002年にゆとり教育が導入され、
浸透してきた時期と一致すると
考えてもいいのではないでしょうか。
異論は認めます(笑)。

とすれば、「ゆとり前」と「ゆとり後」
に分けての教育の変化を比較し、
それについて
「草食系男子誕生のきっかけ(となりうるもの)」
を発見できれば、
今回のミッションはある程度の
成果を収めたと言えるでしょう。

さて、ゆとりの導入前には何があったのか。
というよりむしろ、
何故ゆとり教育を目指すようになったのか。
もう一度振り返ってみてみましょう。

下記を改めて、ご参照下さい。
⇒ 草食系男子と教育の相関関係(4)
⇒ 草食系男子と教育の相関関係(5)

確認すると・・・。

「学歴競争の激化」⇒「非行・落ちこぼれの増加」⇒「ゆとり教育」

という流れを辿っているようです。

しかも、この流れから見ると、
特に若年層の社会形成に「教育」が大きく関与していること、
そして、施策の質や成果を必ずしも求められないとは言え、
社会状態の変化に対して、
教育が柔軟に対応しようとしていることが伺えます。

僕も、教育が社会に影響しうるとはもちろん思っていましたが、
これほど鋭敏な変化の原因となることや、
変化に対する教育自体の対応の速さについては、
こうやって文字に起こしてみて初めて実感しました
(お恥ずかしい限りです)。

おっと。
そろそろお時間(文字数制限)です。
今日はこれまで。

それでは良い1日を!

 

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