とある、レストランの話をします。

一見、かなり不条理に感じる、
冷たい対応をする飲食店。

でも、実は
避けられない不条理。

一遍の物語をお伝えします。

- – -

「当店にはメニューがありません。」

客として入った男は、戸惑います。
店員が声をかけてくれるのを待ちますが、
そういった気配はありません。

男のテーブルに
水などが運ばれてくる気配もなく、
時間だけが、ただただ過ぎていきます。

男は、気がつきます。
「こっちからオーダーしないと
いけないのか・・・。」

店員を呼び、注文をします。

「何か、温かいものをお願いします。」

店員は困った顔をし、
そのまま厨房に去っていきました。
その後、待っても待っても
何も運ばれてきません。

それでも辛抱強く待っていると、
店員がやってきました。
そして、こう言ってきたのです。

「お客様、時間になりました。
申し訳ありませんが、お帰りいただけますか?」

男は、納得できません。

男「この店には、制限時間があるのですか?」

『はい、そうです。制限時間がきたので、
出ていただかなくてはいけません。』

男「この店では、
何を食べることができたのですか?」

『当店には、メニューがない代わりに、
あらゆる食材をとりそろえています。
また、和食、中華、フレンチ、
イタリアンなど、あらゆるジャンルの
一流料理人たちが厨房にいます。
お客様が一番召し上がりたいものを
オーダーしていただければ、
それをお出しするのです。』

男「一番食べたいもの、ですって?」

『はいそうです。どんな食材を使った料理を、
どんな味付けで召し上がりたいかを
おっしゃっていただければ、
それをお出しします。
もちろん飲み物からデザートまで、
オーダーしていただけば、全て用意します。』

男「私は水すら出してもらってないのですよ。」

『オーダーされてないものは
お出しできないのです。』

男「温かいものをオーダーしたはずですが。」

『オーダーは具体的にしていただかないと、
料理人たちも、
どんな料理を作ってよいかわかりません。』

男「もう一度、入店することはできますか?」

『残念ながら、
制限時間を使い果たされたので、
入店していただくことはできません。
当店では、何をどれだけ召し上がっても
料金は無料なのですが、
その代わり制限時間があるのです。』

男「・・・(涙)」

- – -
*野口嘉則さんの言葉より

 

どうでしょう。

実際に体験したら、かなり不条理ですね。

でも、これ。

人、特に日本人であれば、
毎日、体験していることなんです。

これは、「人生」を表した物語です。

私たちが人生のビジョンを描いて、
具体的にイメージして
それに沿ったベクトルで行動するとき、
そのイメージは「ビジョン」となり、
現実化していきます。

そんなとき、
「何か、温かいもの」では、
イメージは具現化しません。

「自分が必要とされる仕事をしたい」

「幸せな家庭を築きたい」

「お金持ちになりたい」

という漠然とした想いでは、
オーダーは通らないということ。

具体的に、具体的に、
細部に渡るまで徹底的に
イメージを思い描くと、
不思議とそれは、現実化します。

私もそれを体感していますし、
多くの「先人」たちも、
同じようなことを言っています。

お子さまの想像力、
しっかりと養って、伸ばしてあげると
どんなことが起きそうですか??

今日も、イマジネーション溢れる
素敵な1日となりますように。

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