数字を考える男の子

前回のお話で足し算引き算を教える際に、
「ものの個数の増減」を用いて教えるのではなく
数直線を用いた「すごろく教授法」のお話を致しました。

これは、紙に数直線を書き、足し算は右へ進む、
引き算は左へ進むという「すごろく」の様な教え方の話でした。

この方法は、「個数の増減」では限界のある「数の世界のイメージ」を
お子様に伝えることができるとお話しました。
今回からこの教授法の具体的なメリットについてお話したいと思います。

まずは、ものの個数を増減させる方法との決定的な違いを考えてみましょう。

それは
数と数の間が目に見える
ということです。

「個数の増減法」では何も無い状態から1つある状態に変化するのに、
間はありません。
「ペン1本と半分」とは言いませんから。

折れてたらそもそもペンとして機能しないので、それをペンの本数として
数えられそうにありません。
せいぜい、ペン1本と折れたペン1本という表記になるはずです。

このように個数を自然に表す数のことを「自然数」といいます。

一方、「すごろく教授法」では、数直線を用いて便宜的に数直線に
数字をふっていきます。
等間隔に1、2、3、4…と、まるで定規のごとく数字を割り振っていきます。

これが「現実」と「イメージ」の違いです。

この数直線はそもそも人によって長さが違うでしょうから、
1と2の差は先ほど申し上げたとおり、あくまで「便宜的」なものです。
この違いが決定的な差を生み出すのです。

どの様な違いが生まれるか。

もうお分かりですね。

と、今日はここで筆を置きたいと思います。

この違いの他にも数直線がもたらすメリットを紹介していきますので
想像を巡らしてみて下さい。

それでは今日も良い1日を!

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