鉄棒をする子ども

私の性格の2つ目は「とことんやらないと気が済まない」でした。
根っこのところに「負けず嫌い」があり、
年齢とともに「努力」することを学習していったような気がします。

幼稚園の頃。
近所の小学生は竹馬を乗りこなしているのに、
自分ができないことが悔しくて、
竹馬を地面に叩き付けたことを覚えています。
「竹馬を叩き付ける幼稚園児の図」
というのは何ともおかしなものです(笑)

小学生の頃。
「逆上がり」ができずに悔しくて、
放課後、校庭で一人黙々と練習しました。
できた時の感動は今も覚えています。

中学生の頃は野球部でした。
自分もヒットがでませんでしたし、
チームも勝てませんでした。
悔しくて学校に早く行って朝練習したり、
昼休みにバットを振ったり、
練習後も残って素振りをしたりしましたが、
「考え過ぎ」が災いしてうまくいきませんでした。
大変悔しい3年間でした。

高校生の頃。
バスケットに夢中になり、
足が痛いのをこらえて必死にジャンプシュートの練習を続け、
とうとう歩けなくなってから病院に行ったら
「疲労骨折」と言われて仰天しました。
ここまで来るともうバカです。(笑)

スポーツなどであれば、美談や笑い話で終わるものの、
人間関係においても「とことん」を追求してしまう。
これはいろいろなところで失敗を繰り返しました。

例えば、父親と出かける約束をして、
急な仕事で行けなくなり、納得できる説明があるまで
「父親がウソをついた」と騒ぎ立てて、
父親に「お前とは約束できないなあ~」
と苦笑いされたのを覚えています。
それでも、父親は極力納得できる説明をしようと
努力してくれたので、家庭では救われました。

しかし、学校ではそうは行きませんでした。
「納得いく説明をとことん求める」私と、
内心では「いい加減にしろ、ほどほどにしろ」
と思っている先生達との間に数々の軋轢を生むことになりました。

今は「中庸」という知恵がありますが、
当時の私にとっては長い暗黒時代でした。
(つづく)

9つの誤解:間違いだらけの“子育て”