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突然ですが、皆さんは「褒められる」のは好きですか?
嫌いな人は恐らくいないでしょう。

では、褒めてくれた人に対してはどんな気持ちになるでしょうか。

おおよそ嫌な感情は抱かないでしょう。
恋愛感情まではいかなくとも、その人に対し少なからず好意を抱くはずです。
それもそのはず、前回でもお話しましたが、
「褒める」という行為はその人をしっかりと
見ていなければできない行為です。
自分の行為、存在を肯定的に捉え評価してくれる存在は、
やはり大切な存在に他なりません。

さて、今回は「良い人間関係」を築く際に
何らかの理由で弊害が生じた場合の対処法についてお送りします。

人間関係の構築は子どもに限らず大、人になっても切り離せない社会活動です。
これから僕が述べることは、皆さん誰もが分かっている
ごく当たり前のことではありますが、
再確認をすることで皆さんにとって
何かしら活かして頂けるものであれば幸いです。

社会の中には様々な人がいます。

その中には苦手な人や意見が合わない人など
最初から自分が思う様な人間関係を構築することができないタイプの方々も
いらっしゃいます。
会う人を全員好きになって、自分も好きになってもらえれば、
それはそれは素敵なことですが、そうもいかない状況もままあるようです。

そのような場合、人間関係の煩わしさから
次第に疎遠になっていってしまうケースもあるでしょう。

しかし、一度呼吸を置いて、一つだけ思い出して下さい。
良い人間関係は様々な情報交換や経験の共有の結果、
構築されてきたものであると。
そうだとすれば、最初の苦手意識や感覚のズレは殆どの場合、
取るに足らないものである場合が多々あります。
そして、相手と話し合いの機会を多く持つことで
次第に苦手意識が解消したり、
意見の擦り合わせができたりすることも少なくありません。
要するに「話し合いの場を持つ」ことが肝要になります。

しかし、意見の相違や対立が起こるケースでは
お互いが話し合う準備すら整っていないことがよくあることも事実です。
心が話し合いの席についていない状態で何を話しても
平行線になってしまいます。

こういった状況を改善する為に、
まずは一旦「話し合いを諦めましょう」(笑)
そういう状況では自分自身も
相手の話を聞く席に着いていない場合が多いからです。
では何から始めれば良いか。

「相手を一日三回褒める」というルールを設定して下さい。

回数は自由に設定して下さっても構いません。
その人に会う頻度や話す回数、立場によって状況が変わるからです。
また、実際に実行すればベストですが、
まずは一日の始めに(もしくはその人に会う際に)
ルールの確認をするだけで大丈夫です。

こうすれば、そのルールに従ってその人を肯定的に捉える機会が
増えてくるはずです。

とにかくまずは見る。
良いところに気づいたら、できれば実際に声に出して褒める。

これを繰り返します。

すると自分が相手の良さや考え方に気づいていくうちに、
不思議と相手の自分への接し方が変化します。
これは冒頭で述べた通り、自分の行為、
存在を肯定的に捉え評価してくれる存在は貴重だからです。

「意図的にやるなんていやらしい」と思うかもしれませんが、
実際良いと思わなければ褒めなくて構いません。

むしろ、お世辞を丁寧に言うには非常に高いスキルが必要で、
苦手な人間に対して気の利いたお世辞を考えるのは非常に労力を要します。
要は気長に構えて関係をじっくりと構築していくスタンスに立ってみれば、
自分が「良い関係」を構築できるチャンスがそれだけ増えるということです。

「褒める効果」についてはこれで一旦筆を置こうと思います。

ただ、人間関係というテーマについては完成する事はありえませんので、
またどこかでお話できれば嬉しいです。

それでは今日も良い一日を!

 

 

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