編集長のコメント

前回から、草食系男子と教育の相関関係という
何とも異色なテーマをお送りしています。
もちろん私は草食系男子研究家ではありませんので、
教育関係に従事する者の一意見として
「個人の考え」を述べていく点はご了承ください。

さて、草食系男子が増えた背景を探る前に、
いくつか前提条件を共有させて下さい。

ひとつは、
「草食系男子が増えたのは最近である」という条件。
そもそも草食系男子とは相対的な評価であって、
容易にカテゴライズすることはできません。
道行く男子に片っ端から「あなたは草食系ですか?」
という質問をして返答を得ても、
客観的評価と主観的判断の結果が
一致するとは限りませんし、
血液型の様に判定方法が確立していて、
ある一定の定義に基づいて
分類されているわけではないので
厳密な判定は不可能でしょう。

このことから「草食系男子が増えた」のか、
もとより存在していたが
「最近クローズアップされただけ」なのかを
判定していくことは非常に難しいので、
今回のテーマに触れるにあたっては
「草食系は増えた」という立場で話を
展開することを了解して頂きたいのです。

また、仮に行動パターンから上手に判定ができたとしても、
「本当に彼らが淡泊なのか」という点に関して
知りうる手段はありません。
本当の「草食男子」であれば、
生態上、草しか食べない(食べられない)ので、
行動様式を観察するだけで比較的容易に判別できるのですが、
中には「本当は肉が食べたいのだけれど、
捕食の能力が不足している(と思い込んでいる)為、
仕方なく(?)草食系として生活している」
という「ギブアップ型草食系」も存在する可能性は
十分ありうるわけです。

今回はこの点についても無いものと考えて、
草食系はあくまでも「草食系」という前提で
話していきたいと思います。

「ギブアップ型草食系」については
考えはまとまっていませんが、
追及していきたいテーマなので
またお話させて頂くかもしれません(笑)

さて、「いつ本題に入るんだ!?」
とお叱りにあいそうですが、
本日は前提の共有で次回に続きます。
今回「増えた」という前提を共有しましたので、
「過去」と「現在」には
「変化」があるという視点で話を進めます。
従って、次回は「教育の変遷」について
どの様な変化があったのか見ていきたいと思います。

それでは良い1日を!

 

9つの誤解:間違いだらけの“子育て”