女の子:ピアノ

長女のRちゃんと次女のKちゃんでは
通った習い事の数が全然違います。

Rちゃんは3歳の時にカワイ音楽教室に半年通った他は
中学3年間の学習塾だけ。
それに対して次女のKちゃんは、
スイミング、エレクトーン、テニス、体操教室をこなし、
中学受験のための小学5、6年生の時の学習塾、
高校受験のための学習塾に中学3年間といった具合で多種多様です。

なぜこんなに違ったのか?
私が「本人がやりたいと言ってきたら通わせる」と考えて、
本人の自主性を重視し、やりたいと言い出すのを待ったからです。
結局、Rちゃんは「言い出さなかった」けど、
Kちゃんは「あれがやりたい、これがやりたい」と次々言ってきた、
その結果がこのような違いになったのです。

ところが最近になってRちゃんが
「実はあの頃、ピアノくらいはやりたいと思っていた・・・」
などと言い出したので大変驚きました。
「何度も、何かやりたいことは無い?と聞いたじゃないか、
何故、言ってくれなかったんだい?」と聞くと、
「この間まで知らないおじさんだったお父さんに
「あれやりたい、これやりたい」とは言えなかった」
というショッキングな回答にまいってしまいました・・・。

子どもは子どもなりにいろいろな思いがあるが、
きちんと表明できるとは限らないのだと痛感しました。
親が良かれと思って「自主性を重視する」など御題目を立てても、
それは大人の論理に過ぎず、
子どもの現実をすくい取っていないことも
多々あるものだと反省させられました。
「むしろ強制してもらった方が良かった」
と後から思う子どももいるでしょう。

結局、日々子どもの様子を観察し、
何かをやりたそうにしていたら多少背中を押してあげ、
やってみたけど合わなかったという時は
途中で止めることも認めてあげて、
いろいろなことを経験する中で、
本人が面白いと思うことを見つけ出していく過程を
辛抱強く手助けするよりないのではないかと思い、
猛省した次第です。

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