打楽器を叩く手

前回から「性」と「音楽」について
お話を始めさせて頂きました。

元々、楽器の起源は打楽器と言われています。
打楽器はリズムを刻むものですね。
それと何が関係あるの?
と疑問に思うかもしれませんが、
ご自分の手を、心臓に当ててみてください。
トクットクッと一定のリズムを刻んでいませんか?
無意識にしている呼吸もリズムです。
走ったり、ドキドキしたりすると、
そのリズムは早く刻まれますね。
私たちが生きているということは、
様々なリズムを刻んでいるということです。

私たち人間は、
自分たちの「生命」の証を表現するために
音楽というツールを使い、
楽器を生み出したといっても
過言ではないのでしょうか。

そして、
「生」と「音楽」の最大の共通点は「時間」です。
私たちは日々流れる時間の中で過ごしています。
時が止まるということは「死」を意味しますね。
音楽も同じです。前にしか進みません。
音楽は「時間」という空間の中で音が動き、
発展していきます。
生命の流れも、音楽の流れも、
「時間」が必要不可欠なのです。
「生きている」=「音楽」という事は、
決して専門的なことではなく、
生命の原理として存在するものです。
一見、関係のない世界であるように見える
「生」と「音楽」ですが、根本は同じです。
だからこそ、音楽は人の心を動かし、
時には人生をも動かします。
全く共通項のないものに、
人は芯から反応したりはしませんから。
では、「生」=「音楽」が、
どう「性」へ繋がっていくのか・・・。

それは次の記事でお話します。

9つの誤解:間違いだらけの“子育て”