歯をぶつけた犬

こんにちは。
突然ですが、
みなさんは前歯をぶつけたことはありますか?

なんともなかった方、
歯ぐきがしばらく痛かった方、
歯が欠けた方、
歯が抜けた方などさまざまです。
今まで経験がなかっただけで、
今日か明日にもこの事故は起こる可能性はあります。
歯をぶつけた時の正しい処置の方法を
みなさんもよく知っていてください。

【歯をぶつけて歯の位置は変わらないが歯ぐきが痛い、
歯肉から血が出ている場合】

歯と骨の境には歯根膜という靭帯があります。
歯根膜はクッションの役割もしているのですが、
歯を強くぶつけるとそのクッションが炎症を起こすのです。
要するに歯が捻挫を起こすようなものなので、
しばらくは痛みが続きますし、
噛むと痛いという症状がでます。
安静にしていれば痛みが落ち着くケースが多いです。
ただし、神経が損傷を起こしていれば、
神経がいずれ死んでしまって神経を除去する治療が
必要になることがあります。

【歯の位置がずれてしまった場合】

歯の位置がずれることを亜脱臼といいます。
この場合、正しい位置に戻す『整復』という処置をして、
必要があれば隣の歯と接着させて固定しなければなりません。
自分で位置を治すと、本来の位置でない場所で固定されてしまったり
噛み合わせがずれてしまうことがあるので、
必ず歯科医師に整復してもらうようにしてください。

【歯が抜けてしまった場合】

歯が骨から抜けてしまった状態を脱臼といいます。
脱臼して抜けてしまった歯も、
素早く元の位置に整復して隣の歯と固定すれば、
問題なくそのまま歯を使うことが
できることも少なくありません。
再植治療の成功率は
時間が勝負と言っても過言ではありません。
とにかく、できるだけ早い時間で
すぐに歯科医院へ行ってください。

次回は抜けてしまった場合の、
歯科医院へ行くまでの間に
行うべきことについてご説明します。

それではみなさん、今日もよい食事を!

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