子どもの歯の生えかわり。正しい知識、持ってる?

こんにちは。

前の記事で、乳歯の生える時期の話をしました。
今回は永久歯の生える時期のお話です。

「永久歯が生える時期」は「乳歯が抜け落ちる時期」と同義なので、
整理して覚えると簡単に理解しやすいです。

また、永久歯は乳歯から生え変わる「代生歯」と、
新しく今まで歯がなかった部位に生えてくる「加生歯」があります。

【永久歯は何本生えるの?】
永久歯は上下左右8本ずつ、計32本あります。
数え方は手前の歯から順番に1、2、3、、、7、8と
数字で数えます。
乳歯の数え方はA〜Eでしたね。

<中切歯(1)>
一番手前の前歯です。上の歯は台形状、
下の歯は長方形のような形をしています。
乳中切歯よりも大きい歯です。

<側切歯(2)>
1の隣の前歯です。上の歯は1よりも小さな形、
下の歯はほぼ同じ形です。

<犬歯(3)>
糸切り歯です。

<第一小臼歯(4)>
3のすぐ後ろの奥歯です。
小臼歯はほぼ同じ形の歯が左右上下にほぼ2本ずつあります。
第一乳臼歯の加生歯ですが、第一乳臼歯よりも小さいです。

<第二小臼歯(5)>
4とほぼ同じ大きさの歯です。
第二乳臼歯の加生歯ですが、第二乳臼歯よりも小さいです。

<第一大臼歯(6)>
いわゆる6歳臼歯と呼ばれる歯です。
乳歯は上下左右で5本ずつなので、
この歯から後方の歯は加生歯となります。
小学校の時期までは一番後ろにある歯です。
永久歯では一番早く生えて来る歯で、
日本人ではむし歯になっている率が非常に高い歯です。

<第二大臼歯(7)>
中学校へあがる頃に生えてくる歯です。
12歳臼歯と呼ばれることもあります。
一般的にはこの歯まではしっかりと生えて来て、
噛み合わせに大きく関与してきます。

<第三大臼歯(8)>
親知らずです。正式名称は「智歯(ちし)」と言います。
この歯は先天的に無かったり
一生涯生えずに骨の中にある方が全人口の3割ほどいます。
生える時期に関しても人それぞれです。

【生える順番は?】
生える順番です。(個人差があります。)
下6→上6→下1→上1→下2→上2→下3→下4→上4→
上3→下5→上5→下7→上7

【それぞれいつ生えてくるの?】
1 6歳頃
2 7歳頃
3 10歳頃
4 9歳頃
5 10歳頃
6 6歳頃
7 12歳頃
8 15〜70歳頃と人それぞれです。

【生え代わりに関しての注意事項】
乳歯が自然に抜ける理由は、永久歯が骨の中で成長して
口腔内に出てくる際に乳歯の根っこを溶かすからです。
そのため、永久歯の成長が遅ければ
乳歯は勝手に抜けることはありません。
顎が小さくて歯の生える余地がないスペース不足な場合、
永久歯が骨の中で歯肉側へ移動することが出来ないので
生え変わりが遅くなります。
その場合は矯正治療でスペースを確保し、
あるいは成長を促進させて歯列を拡大してあげる必要があります。
かかりつけ医にご相談ください。

ただし、全体的に歯の成長がゆっくりな場合もあります。
同じ歯の生え変わりの左右差がだいたい一年以上あれば
「萌出遅延」という病名がつきます。その際もご相談ください。

それではみなさん、今日もよい食事を!

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