海岸でジャンプする少女

足し算引き算を教えるにあたり、
ものの個数を増減させて教える教え方ではなく、
数直線を用いる教え方を推奨する理由を掘り下げています。

前回までのお話で、数直線には個数を表すような「自然数」とは違って、
その間に間隔が存在するということに触れ、このことこそが、
決定的な違いを生み出すとお伝えしました。
今日はどの様な違いを生むか、一つ目の解答をお伝えします。

数直線を見て間隔があることに目が触れると

あれ?
「1」と「2」の間に間隔があるぞ。
意外と大きな間隔なんじゃないかな?

と、今までに無いイメージ(初学者はもともと何もイメージはありませんが)
が頭の中で膨らみます。

ここで
「そこには何があると思う?」
と。

この言葉を掛けてあげましょう。
この瞬間にお子様の頭の中では「0」と「1」、
「1」と「2」の間を探す旅が始まります。
そうです。
小数、分数の世界への、最初の扉が開かれていくのです。

お子様が理解してもしなくても、ここで小数、分数の世界の存在には
必ず触れてあげて下さい。
足し算引き算の学習の際に、「1」を「半分」や「3分の1」に
割ってみせることで「割り算」や「分数」のイメージを
「見せる」ことは可能です。

このように好奇心の扉を積極的に開くことで、
お子様の知識のキャパシティがどんどん広がっていくはずです。

実は、まだまだ数直線には
「数の世界」の様々なエッセンスがつまっているのですが、それはまた次回。

今日も良い1日を!

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