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「英語を学んだことが無い小学四年生を
1年で英検3級に合格させる」

という具体的な目標設定を通して
カリキュラムを作成してみましょう。

先のお話で、英検3級に合格するためには
「英単語2100語」を学習する必要があると分かりました。

当然ながら、試験で満点を取る為には
「その試験で使われている単語のみ知っていればいい」
ので断然少なくて済むし、合格点を考えれば
範囲の単語を全て知らなくても合格はできますが、
今回は試験の合格を
「試験範囲を万遍なく学習し、自分の力にしたことの証明」
として捉えましょう。

さて、必要となる2100語です。
これを1年間で学習すると考えると
1日あたりで

2100÷365=6語程度

という計算になり、
1日あたり6語で済むということが分かりました。

そしてここからは
「この分量をどの様に学習するか」
を考えていきましょう。

単純に考えれば
「1日6語ずつ覚えよう」
という声掛けをして地道に毎日進んでいく。
これが最も簡単なスケジュールでしょう。
しかし、ご存知の通り、人は「忘れる生き物」です。

この場合、1日6語ずつ学習した場合、3ヶ月目くらいになれば
最初に学習した単語を殆ど忘れてしまっているでしょう。
しかも、100歩譲ってこの学習の効果があったと考えても
「英検3級の問題を解いて対策を練る」ためには
ある程度の単語の知識が無ければ非常に非効率になってしまいます。

学習時間の多くが「辞書を引く時間」になってしまうからです。

そこまで考えると1日6語の学習だと
問題を解き始めるまでに時間が必要になり、
折角の努力が水の泡となってしまいます。

この様に、全体の学習目標を通して重要度の高いものは
必然的に学習の優先順位が高くなり、比重も大きくなります。

要するに、多くの場合
「達成したい目標に向けての『優先順位』の割り振り」こそが
効率化のカギとなるわけです。

次回からは、この点も踏まえて
実際の1日の単語の勉強量と方法を再構築していきたいと思います。

それでは今日も良い1日を!

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