面接官の葛藤

「学歴社会」が成立した理由から、
現在残っている理由の考察にまで至りました。
今回は、前々回に立てた仮説の3番目に触れてみましょう。

・学歴社会が生きながらえているのは、
他の選考方法が見当たらないのではないか?
・もしくは変革に手間がかかるからではないか?

という仮説です。

昨今、企業の新入社員を選考するスタイルは多くの場合

(1)説明会登録(この時点で「新卒」という条件の付与)
(2)説明会・筆記試験(筆記試験が無いところも存在)
(3)面接・集団面接など
(4)面接・集団面接(2)(企業によって無いところもある)
(5)社長面接(これも社長の方針による)

という構成になっています。

いやいや、今では色々と企業が工夫して
選考方式が変わっているんだよ、という意見もあると思います。

それは事実でしょうが、
新しい選考方法を取り入れた企業がすぐに
「ニュースなどで取り上げられ話題になる」時点で、
そういう企業は、まだまだ相当なマイノリティであると
言わざるを得ないでしょう。

採用担当者に与えられる情報は、
「提出された書類」と
「面接や集団面接で本人を観察する数十分の間の情報」
ということになります。

そして、多くの履歴書は志願者が、
自らの学生時代をあらゆる角度から見つめなおし、
美化することで、苦心して作り上げた「作品」です。
その中から、企業の求める人材を把握する訳ですから、
相当な審美眼を持ち合わせた猛者でなければ
採用担当は務まりません。

下手に自分の感性で採用して、
失敗すると後で方々の部署から非難の嵐が降り掛かります。
そうすると、現状のシステムを採用している以上は、
ある意味で「信憑性の高い真実」
(もしくは詐称していないと証明できるのであれば「絶対的な真実」)
として学歴欄があり、
削除して良い項目かどうかは疑わしくなります。
少なくとも採用担当者の「理由付け」や「後の言い訳」には
一役買いそうですね。

では、今までとは全く違った選考方法の導入を
検討したみたらいかがでしょう。
次回は、異なる選考方法を例に挙げて検討してみたいと思います。

それでは今日も良い1日を!

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