パパの苦悩

長女・次女の子育ての時は無我夢中で、
詳細な成長記録をつける余裕などありませんでしたが、
さすがに3人目となると違います。
歯が生えた日、お風呂デビュー、最初に立った日などを
きちんと記録しています。

現在、家族の関心事はK君最初の言葉。
最初に言った言葉をキャッチしようと、
みんなで虎視眈々と狙っているところです。
当のK君は、家族の期待をよそに
「ああ~、あ~!」と絶叫したり、「あじゃあじゃ」と唸ったり、
「まむまむ~」とか「ぱんぱ~あ」などと、
判定が難しい微妙な音を発しています。

1年経ってもなかなか明確な「言葉」が出ないので、
ついつい予想談義に花が咲きます。
本命(*1)はやっぱり「ママ」で、
対抗(*2)は「パパ」でしょうか。

もしかしたら、留守番でお世話をしているタイミングなどで
「ね~ね」という単穴(*3)が来るかも知れません。
もし、「ね~ね」が来たら、長女と次女でどう区別させるか。
「大きいね~ね」と「小さいね~ね」で一般的ですが、
身長は次女の方が高いので、「大きい」が
「年齢」なのか「身長」なのかで勘違いする可能性があり、
教育上悪いのではないかなど、
「捕らぬタヌキの皮算用」話は尽きません(笑)

そんなある日、長女のRちゃんが、
「テレビを見ている最中に『アンパンマン』と言った」
と証言したのです。
他の家族は誰も確認していないので、
「そりゃ~、期待していたから聞こえた幻聴で、
ネッシー(*4)のようなものではないか」という否定論が出ますが、
Rちゃんは間違いなく「言った」と主張しています。

それにしても、これだけ家族に期待させて、
最初が「アンパンマン」では身も蓋もありません(笑)が、
もしからしたらいつもの「あ~あ~あん」と
「パンパ」と「マンマ」が合体した可能性もあります。
なるほど、お気に入りのアンパンマンを見ながら
一気に「パパ」と「ママ」をマスターしようとしているのか?
とにもかくにも家族のお楽しみはもうしばらく続きそうです。

(*1)
本命=競馬・競輪などの予想で、
最も勝つ可能性の高い競争対象(馬・選手)。

(*2)
対抗=本命を負かす可能性があると考えられる競争対象。

(*3)
単穴=展開次第では本命・対抗を負かせるかもしれない、
3番目に強いと考えられる競争対象。

(*4)
ネッシー=イギリス、スコットランドの
ネス湖で目撃されたとされる未確認動物。

(*編集長註)
我が家の子どもも、最初の言葉が
「アンパンマン」だった可能性、濃厚です。

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