指さし

1歳を過ぎたK君が「指さし」を覚えました。

「欲しいものを指させば手に入る」、
「ダッコの時に行きたい方向を指させばそちらに行ける」など、
自分の思いを遂げる便利なツールを
手に入れたという感覚でしょうか、
嬉しそうに色々な方向を指さします。

そんなK君、妻にダッコされて私の書斎に来ると、
必ずデスクの上のパソコンを指さします。
「そうかそうか、
パソコンの画面が鮮やかだから気になるか。
君も大きくなったらパソコンを覚えようね。」
と私。

K君は、車で移動する際、
交差点で車が止まると大はしゃぎします。
「何故だろうね?」と妻と一緒に考えていたのですが、
指さしを覚えてから何に興奮していたのか判明しました。
信号を指さして「ウォーウォー」と言い出したからです。
なるほど、信号機の色の変化に感動していたのでしょうか。
今度、信号機のおもちゃでも買ってあげましょう。

先日、K君と一緒に絵本を見ていました。
いろいろな乗り物が描かれた絵本なのですが、
飛行機、電車、船・・・と読み進み、
「赤いスポーツカー」のページに来た時、
K君が「ウォーウォー」と大きな声を出したのです。
「そうか、スポーツカーが好きか・・・。
カーマニアにでもなるのかなあ・・・。」
と思ったのですが、興奮が尋常ではありません。
「何だろう・・・。」
と思った次の瞬間、
「あ、もしかして『赤』に反応しているのか!」
と気付いたのです。
そうか、確かに信号機の時の興奮と似ています。
今度、赤いスポーツカーのおもちゃを買ってあげましょう。

後日、また妻がK君をダッコして書斎に来ました。
相変わらずパソコンの方を指さしています。
その時、ふと、目に入ったのがパソコンの上に飾っている
「オクトパス君(*)」です。
「あれ~もしかしたら・・・。」
「オクトパス君」は「真っ赤」です。
試しに「オクトパス君」を預けてみました。
やはり、予想通り「大興奮」でした(笑)
「K君・・・なんだ、これだったのね」
と、妻と一緒に大笑いでした。

(*)
宮城県南三陸町で製作販売しているタコの文鎮。
「置くと」試験に「パス」するということで、
受験生に人気のグッズです。

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