教頭先生(外国の方)

どういう形で教育についての疑問・見解を
現場の先生にぶつけたのでしょうか・・・。

教育実習の際、
毎日の「実習の概要、それに対する反省・所感・指導教諭から
受けた説明・注意などを記入」する「教育実習日誌」
というものがあります。

何とそれに「疑問・見解」を書きまくったのです。
「所感」とあるのだからと正当化し、
「生徒を見て感じたこと」から始め、
「生き生きと学んでいるように見えない」と展開し
「原因は管理教育にあるのでは無いか」などとつなげていくのです。

書くことが無くて困っている周りの学生を尻目に、
紙を追加して貼って書きまくっていました(笑)

今、先生の立場で考えれば、教育実習生の分際で、
自説を教育実習日誌に開陳しまくるなどというのは、
大変「生意気」な行為であり、
一喝されても仕方のない行為なのかもしれません。
しかも、悪いことに当時、付属中学校において「体罰問題」が
表面化して社会的にも批判されていた頃です。
生意気な学生がこのネタに飛びつかないはずがありません。
「体罰批判」についても随分と書いたはずです。

こちらにしてみれば、先生が「反論」してきたり、
「理屈ばかりで現場の現実をわかっていない。実際には・・・」
と議論に乗ってきたりすることを期待していたのですが、
指導教諭はほとんど反応しません。
そこでムキになってエスカレートしていき、
付属学校批判に発展していったように記憶しています。

調子に乗っていたある日、廊下でたまたま教頭先生と出会いました。
一度も話したことも無い方でしたが、
突然「君が佐藤君かな?」と声をかけてきました。
びっくりしながら「え、ええ、そうですけど・・・」と答えると、
「君の実習日誌、読ませてもらったよ。随分と書いているねえ・・・。
まあ気持ちはわからないでもないが、
ああいうことは書かない方がいいな。」
とだけ言って去っていきました。

一瞬唖然としましたが、次の瞬間、
頭に血が上ったように記憶しています(笑)
(つづく)

9つの誤解:間違いだらけの“子育て”